1985年生まれ。滋賀県出身。立命館大学理工学部を卒業後、2009年、新卒で株式会社リクルート(現、株式会社リクルート住まいカンパニー)に入社。不動産情報サイト「SUUMO」の広告企画営業として、300社以上の不動産会社を担当。2014年5月、株式会社マンションマーケットを設立し、代表取締役に就任。現在、日本最大級のマンション相場情報サイト「マンションマーケット」、マンション専門の記事メディア「マンションサプリ」を開発・運営中。
不動産のインターネットサービス
ビジョン
「ライフステージに合わせ、自由に住まいを選べる社会」の実現
ミッション
「不動産の情報を整理し、最適なカタチで届けること。」
「多様な不動産取引サービスを増やすこと。」
現在は不動産×ITの仕事をしていますが、子どもの頃はゲームやパソコンといったデジタルにはまったく興味がありませんでした。どちらかというと、外で遊ぶことが多かったと思います。家に大工道具が一式揃っていたので、竹を切りに行って、自分で弓矢や釣り竿などを作るといった工作が大好きでした。小さい頃は、モノづくりに興味があったんです。
また、私の実家は兼業農家なので、よく田んぼの手伝いもしていました。子どもの頃から稲刈りをしたり、お米の苗を育てたり、時には重労働をしたり。父親も祖父もサラリーマンをしながら農業をやっていたので、繁忙期になると寝る間もなく働いていました。そんな姿を見ていたので、労働に対しての違和感はなく、むしろ、格好良いなと思っていました。
今振り返ってみると、起業したきっかけのひとつは、小学生の時に読書感想文の課題で読んだ「ライト兄弟」。世の中にない新しいものを作り上げたというところが強烈に印象に残り、尊敬する気持ちを抱きました。
そしてもうひとつ、祖父の影響もあると思います。祖父は、井戸堀をして地下水を汲み上げ、農業用水にするなど、自分で手を動かして物を作るような人でした。目立った何かを成し遂げたというわけではないのですが、世の為人の為になるようなことを率先してやっていたんです。亡くなった後に、周りの人からいろいろなエピソードを聞き、「自分も祖父のような人間になりたい」と思いました。祖父が亡くなった時、私は大学生だったのですが、小学生の時に影響を受けた「ライト兄弟」と同じく、祖父の生き方が自分の人生の道標になっていると思います。
中学生の時は理数系科目が得意だったので、高校進学にあたって高等専門学校(高専)を受験しました。結果、現役では落ちてしまって普通高校に行き、翌年に再受験して高専に入学しました。なぜそこまでして高専に行きたかったかというと、文化祭や体育祭を見学した時、生徒たちの自由闊達な様子を見てとても魅力的に感じたからです。入学してからは、寮生活をしながら学校に通っていました。